高分解能3D X線顕微鏡(ZEISS Versa XRM615) 学内説明会を開催しました

2025年10月22日(水)、本学に新たに導入された「高分解能3D X線顕微鏡(ZEISS社 Versa XRM615)」の学内説明会を開催しました。

本設備は、試料を非破壊で内部構造を三次元的に観察できる最先端の分析装置であり、材料、電子デバイス、生物試料など、幅広い分野での活用が期待されています。

当日は、設備管理責任者のフロンティア工学系 瀧 教授より、導入の背景や目的について説明があり、「多くの研究者に積極的に利用してもらいたい」とのメッセージが伝えられました。

続いて、ZEISS社の技術者から、設備の動作原理、撮像の実例、画像解析ソフトウェアを用いた再構築の紹介が行われました。実際の測定データを交えた具体的な説明に、参加者からは「自分の試料でも観察できるか」など多くの質問が寄せられ、本設備への関心の高さがうかがえました。

さらに、総合技術部 機器分析部門からは、設備の利用方法や予約手順、利用料金、測定支援・測定代行などの技術支援体制について紹介しました。あわせて、これまで本学で開催した設備の講習の動画や業務依頼フォームの運用など、利用者支援の新しい取り組みについても説明しました。

今回の説明会は、開催案内から実施まで短い期間であったにもかかわらず、教員・技術職員・学生あわせて13名の参加申し込みがあり、現地・Web合わせて多くの方に参加いただきました。現地では設備の実物を見ながら測定サンプルの説明や導入以来学生が取得した撮像データを紹介し、具体的な研究応用のイメージを共有することができました。 本説明会を通じて、3D X線顕微鏡の有用性と研究応用の可能性を多くの研究者に知っていただくことができ、学内での利用促進につながる大変有意義な機会となりました。